2010年 藤沢市事業仕分け 市民評価員として参加してきたレポート
昨年の流行語大賞にもノミネートされ、国民の認知度も大きく上がっている事業仕分けですが、在住する藤沢市(神奈川県)でも昨年より事業仕分けが行なわており、本年も開催される運びとなったのですが、市民評価員という市民視点の意見を述べるポストの募集を広報にて見たので申し込んだ所、見事当選し選出されました。本日はその事業仕分けの当日という事で実際に参加してきたレポートをしてみたいと思います。
まず、事業仕分けというと予算ゼロありきなイメージをお持ちの方が多くいらっしゃると思いますが、藤沢市で行っている事業仕分けは予算を削減する事を第一としているのではありません。市の言葉を借りますと
市が行っている事業について「そもそも必要なのか?」「実施主体は誰であるべきなのか?」「効率的・効果的に実施されているのか?」等の視点から「公開」の場で外部の評価者に議論していただき、結果を導きだしていくものです。市はこの結果を、今後の事業展開の参考として活用しながら、事業の見直し、再構築等を行うとともに、広く市民の方に行政サービスを理解していただきたいと考えております。
といった内容になっております。
実際に仕分けの対象となる事業は本年は44事業とまりますが、数百ある事業の中から、市民評価員である自分も含めた仕分けメンバーにより、仕分けの対象とすべきであると票を得たものを中心として選ばれております。この対象の選定について、自分の意見を出すことが出来るというもので実際にどの程度の選出候補があったかの説明などが事前に別途日程にて行われております。
さて、実際の仕分け作業についてですが、コーディネーターという司会進行役として「構想日本」という団体より1名、仕分け人として「構想日本」より2名、藤沢市外部評価委員会委員及び藤沢市行政軽々改革協議会居委員の3名の合計6名と、市民評価員7名、事業説明者として担当職員数名というメンバーにて行われました。
事業数が多いため、グループを4つに分け、2日で2グループずつそれぞれ11事業を担当するという構成になっております。
作業の流れは、事業説明者より5分程度の事業概要説明を行い、仕分け人による質疑応答・議論が20分、その後に市民評価員による意見表明5分、最後に仕分け人による仕分け判定(多数決)およびその理由の説明5分となります。実際の進行具合により時間は前後します。
ここで市民評価員の役割についてですが、仕分けの判定を行うのは仕分け人であり、市民評価員には判定を行う権利はありません。ただ、議論の内容についての意見の表明が各自1分ほどの持ち時間にて可能です。残念ながら、それ以上の主張を行う事はできませんが、仕分け人が指摘しなかった事について述べたり、疑問を投げかけるような事は可能です。
自分の担当したのは初日の第一グループで、仕分け人は進行のコーディネーターに京都府議会議員の熊谷哲氏、前高島市長/公益認定等委員会委員の海東英和氏、慶応義塾大学大学院経営管理研究科准教授の太田康広氏、藤沢市外部評価委員会より2名、藤沢市行政経営改革協議会より1名でした。市民評価員は自分を含めた7名で、一番若い方は大学院生の方でした(偶然にも出身大学の後輩でした)。(「構想日本」のメンバーのみ実名にて紹介、他の方の名前は伏せさせていただきます)
さすがに歴戦の「構想日本」の仕分け人の方達は質疑に慣れており、準備の甘い担当職員は質問にたじろぐ姿がはっきりと分かりました。少ない時間である中ですが、うまく要点を突き的確に進めていく様はさすがだなという感じで、藤沢市外部評価委員の方と質問の内容の質の差を感じました。しかし、準備不足の部分への深い突っ込みや、しっかりやる性分なのかこれでもかこれでもかという感じで、時間はどんどんオーバーしていってしまいました。
市民評価員である自分も意見を述べるという事ですが、判定を行わないレベルでかつ質疑についての感想を中心としたものという制約があり、最初は慣れないせいか持ち時間を大きくオーバーしてしまったり、突っ込みすぎる部分が多いためにコーディネーターより指摘を受けまして、以後はうまく(?)立ちまわれる様に頑張ってみました。
そんな感じで次々と仕分けが進みましたが、お昼の時点で40分ほど押してしまった為に昼食時間が55分の所を35分と削られてしまい、ダッシュで昼ごはんを買いに行くという状態となりました。昼休みは同じ市民評価員である大学の後輩といろいろ雑談をしました。
午後に入っても遅れはどんどん進んでいき、手短に。という感じの掛け声は各事業の度にかかるのですが、なかなか難しく最終的に1時間オーバーの18時40分に終了という形になりました。長丁場でしたが、非常に勉強になり、また楽しむ事が出来ました。また来年もあれば申し込んでみたいと思いました。
ちなみに、お昼ごはんは出ません。お茶が10時頃に1本出ました。
評価員としての報酬は5000円との事で後日振り込まれるそうです。
これって確定申告いるんだよな。うわー面倒だ。あはは。
という感じで長くなりましたが、レポートをお送りいたしました。いぢょ!
まぁ通しではそんな感じでしたが、中でも気になるトピックを数点。
「子育て情報ネットワーク事業費」という事業について、この事業では市のホームページから独立して専用のサーバにて情報の発信を行なっております。このホームページですが、1日50件(UV)程度との事ですが、管理運営費が約170万円との事で、仕分け人および市民評価員よりこてんぱんに叩かれておりました。太田仕分け人は月5000円もかけなくて十分出来るでしょう。数百円でもいけるのでは?とあまりにもメチャクチャなぼったくられぶりに呆れておりました。おそらくこの事業は大幅な見直しをする事とはなるでしょうけれども、この辺はお役所の悪い所だなぁと。自分が安くやろうか?とか言いたくもなりましたが、その辺は余計なでしゃばりは不要と思いましたので特になし。
仕分け人が担当職員と質疑応答している間に、コーディネーターの熊谷氏がiPhoneと思われるものを必死に操作しておりました。おそらく関係ある事項をネットなどを駆使して調べていたのではないかと思われましたが、この事業仕分けの会場では若い方は少なく、傍聴席も年配の方が多く見られ、黙って手元を見ながら装置をいじっている様は授業中に携帯電話をいじっている学生の様に見られてもおかしく無い状態でした。その為ちゃんと説明すべきではないかと思い、自分の意見時間によろしく無い旨を言ったところ予想通り「関連資料を調べていた」との返答をいただきました。これで説明はついたかなと思ったのですが「しかしこの事を咎められる言われは無い。自分は責任もってこの仕事を行っているし、遊んでいたりするわけではない。また問われる事がなければわざわざその事を言う必要もない。」と。アチャー。言っちゃったよ。ダメだよそれは...。世の中には自分が思っている事通りに思っている人が全てではないわけで、当然ながらiPhoneらしきものをいじっている姿を見て『何やってんのこいつ?』と思う人はいるのです。しかも司会進行であるコーディネーターである人が一瞬ならまだしも、結構な時間操作しているのですから。一般の人からみれば「構想日本」という団体が胡散臭いと思っていてもおかしくありません(市民評価員の方からもそういう意見は事前の仕分け人選出情報公開時にありました)。熊谷氏の能力は高く、コーディネーターとしての役割もしっかり行ってだけに『驕り』にしか見えない態度は残念に思えました。これがiPhoneでしたので分からない人には何かのPC端末かとかいう風に見えたかもしれませんが、仮に携帯電話でネットの情報を調べていたものならば『なに、あの人は仕分け中に携帯いじってるの?」と思われるわけです。立場を自覚していただき、そういう目線が存在する事を理解していただきたいと思いました。
というわけで、予想外に釣れてしまったのが残念。でもいい感じの人でした。ホリエモンみたいな感じ(太っていた頃の)。一瞬釣れてしまった時は微妙に感情が出ていたように見えましたが、すぐに冷静に戻り、余計な論議を起こしてしまった事を謝罪したのはさすがだなと。まぁこっちは半分釣ってしまったので元々怒ってもいないんですが(苦笑)
仕分け人の海東氏がなかなかカッコいい!全然仕分けに関係は無いですが、いい体格で微妙に赤井英和にも似てなくもないかなとか。名前も英和で一緒ですし。ああ、でもなんかトイレに行く回数が多かったのがショボーン。仕分けではなかなか違った視点をいろいろ出してきて良い感じでした。どうしても一点に集中してしまいがちな議論をうまく流していたようです。
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